上向き矢印のボタン 目次
第91〜100話 左向き矢印のボタン 第101話〜110話 右向き矢印のボタン 第111〜121話
第101話 赤ちゃんの誕生 - 前編


ストーリー エママシューと一緒に、ローレンの店に縫い子として初出勤してきた。が、エマは客たちに無視される。 ボストンからマイクの母親エリザベスと姉のレベッカマージョリーがやって来た。 エリザベスは、マイクのお産に備えて、ボストンからアンドリューという名の若い医者を連れてきていた。   パーティの招待客のリストにエマが入っていなかった。

オコーナー軍曹は、ジョンソン牧師の抵抗を押しきってクラウド・ダンシングらシャイアン族のインディアンを別の居留地に連れていく。それを知ったサリーは、ヘイズン局長に電報を打ち、配置替えの停止に同意したから2日待てとの返事を受け取った。ホレスマイラがプレストンのホテルの鍬入れ式に出ることに反対するがマイラは出席する。鍬入れ式でホレスは、マイラが止めてと頼むにもかかわらずプレストンの悪口を言い続ける。しまいには、ホレス、ハンク、プレストン三つ巴の喧嘩騒ぎに発展する。

サリーは他の居留地に向かうオコーナー軍曹一行に追いつき、ヘインズ局長からの停止命令の電報を見せて、クラウド・ダンシングらを元の居留地に戻すよう要求する。しかし、オコーナー軍曹と闘いになり、サリーは肩を切られる。夜、クラウドダンシングがマイクの家にサリーが怪我をしたと知らせに来た。二人はサリーのもとに向かう。

 

エピソード マイラはプレストンのホテルの鍬入れ式に着ていく服をエマに直してもらうことにした。これがエマの初仕事となった。

ブライアンは、記者としてドロシーの新聞を手伝うことになった。


第102話 赤ちゃんの誕生 - 後編


ストーリー ホレスは、電報を打っている途中に腹痛で倒れ、マイクの診療所に運び込まれてきた。森でマイクとクラウド・ダンシングサリーの治療を行っているところにオコーナー軍曹が現れ、クラウド・ダンシングは再び捕らわれの身となる。 アンドリューはホレスを胆石と診断し、しばらく様子を見て、石が腸に移動して鎮静するのを待つことにする。 マイクとサリーが町に戻ろうとした時に、マイクは破水してしまった。マイクは今いる場所で出産することを決意する。

ホレスの石は胆のうに留まったままだった。アンドリューはコリーンに手づだってもらい、ホレスを手術することにした。これがアンドリューの初めての執刀だった。森では、サリーが赤ん坊を取り上げ、マイクは無事に女の子を出産した。 アンドリューも無事にホレスの手術を終えた。 町ではマイクとサリーの捜索隊を出していたが、彼らを見つけることができずに帰ってきた。そんな折り、マイクとサリーが女の赤ちゃんを連れて町に戻ってきた。赤ちゃんの名前はキャサリン、愛称はケイティという。

ホレスが退院してきた。マイラはホレスに、セントルイスにいる妹にサマンサを見せに1〜2週間行きたいと言う。 オコーナー軍曹は、クラウド・ダンシングがイーストフォーク居留地にいるとサリーに告げ、更に、ヘイズン局長からの電報を見せた。電報は、サリーがインディアン管理官を解任されたことを知らせるものだった。 いよいよマイラがサマンサを連れて出発する時が来た。寂しそうに見送るホレス。

 

感想 マイク先生は結局、畳の上で、もとい、ベッドで赤ちゃんを産めませんでした。脚本家が波乱万丈の出産ストーリーにするだろうと予想はしてましたが..


第103話 暴走列車


ストーリー 出産後3ヶ月たち、マイクは診療所に復帰した。ホレスはマイラが出ていってから3ヶ月も経つのに戻ってこないので、焦燥していた。 サリーは、デンバーでウッデン将軍と面会した。ウッデン将軍は、クラウド・ダンシングを元のパーマークリーク居留地に戻すことと、オコーナー軍曹を転属させる代わりに、サリーに2度とインディアン問題に干渉しないことを約束させる。

サリーはクラウド・ダンシングを軍から引き取り、コロラド・スプリングス行きの列車に乗る。 列車には二人組の強盗が乗り込んでいた。彼らは貨車にいたサリーとクラウド・ダンシングを縛り上げ、機関士たちを襲った。列車は本線から支線に入っていった。   サリーは貨車にいた見張り役を倒し、機関車にいた強盗と闘って彼らを突き落とした。サリーは必死に列車を停止させようとしたが、列車は車止めを突き破って暴走を続け、崖っぷちでやっと止る。マイクがホレスをなぐさめてると、列車事故が起きたという電報が入ってきた。 マイクは救急医療品を持ってジェイクと共に列車事故現場に向かった。現場は死者も出ており、凄惨な状況だった。サリーとクラウド・ダンシングは無事だった。

アンドリューコリーンも現場に到着した。マイクとアンドリューは、腹痛を起こしている車掌を診た。アンドリューはショックによるものと判断するが、マイクは脾臓の内出血と診断し、現場で手術することを決断する。手術を開始してみると、車掌はやはり脾臓の内出血を起こしていた。マイクとアンドリューは無事、脾臓の摘出手術を終える。サリーはクラウド・ダンシングをパーマークリーク居留地に連れて行く途中で、転属されたオコーナー軍曹とすれ違う。ローレンは、列車事故現場でマイクが獅子奮迅の大活躍と聞いたと誉める。アンドリューはプレストンから、新しく開業する保養ホテルの診療所について詳しい話を聞く。

 

エピソード マイクがひさびさに診療所に出勤してみると、アンドリューがローレンのこうもり傘摘出手術を行っている場面に出迎えられた。もちろん、二人がマイクを驚かそうと仕組んだお芝居。

帰りの列車の中で、インディアンは列車に乗せてはいけない規則だと車掌に言われ、サリーとクラウド・ダンシングは貨車に移る。


第104話 コリーンの出発


ストーリー コロラド・セミナーのカレッジからコリーンに入学許可の通知が来た。さっそく、マイクサリーブライアンら家族にその通知を見せる。ところが通知には、来週中にデンバーに出てくるようにと書いてあった。 マイクは、ケイティの世話をするために往診に行かなかった一人の患者を重態にさせてしまったことで自信を失い、診療所をアンドリューに譲ることを考え始める。 コリーンと親友のベッキーとアンドリューは乗馬に出かける。アンドリューは「自分が仕事を終えて帰った時、奥さんが夕食を作って待ってて欲しいんだ」と言う。 マイクは、妻が仕事を持つことに反対する男性もいるかもしれないと躊躇するコリーンを励ます。

コリーンとベッキーは、ずっと親友でいる約束を交わす。 ハンクは目が腫れ鼻水とくしゃみが出っ放しの症状に悩んでいた。マイクはイラクサを煎じて飲むことを勧める。2日後、直ったハンクがマイクの家にお礼にきた。そして、店の女の子にケイティの世話をさせるから、診療所にもっと顔を出すようにマイクに言う。 コリーンが列車でデンバーに出発する時が来た。マシューは、何かあったら電報を打つようにコリーンに言う。


第105話 医療ミス


ストーリー エマローレンの店で仕事が無く、暇そうにしていた。マイクは、妊婦服を詰めてくれるよう、エマに頼む。 弁護士のノリス夫妻が下痢のひどい赤ん坊をマイクの診療所に連れてきた。マイクは赤ん坊にインディアンの薬草を飲ませ、ミルクは飲ませないように夫妻に言った。しかしその晩、赤ん坊は高熱を出し、死んでしまった。

ノリスは、判事が審議するまでマイクの医事行為を禁ずる裁判所命令をマイクに見せた。そして、マイクを医療過誤で告訴し賠償金を要求すると告げた。サリードロシー、マイクは懸命に抗議する。エマは自分のせいでローレンの店の客が減ったから、ローレンの取り分を6割にすることを提案するが、ローレンは5割のままでいいと言う。 また一人、下痢のひどい赤ん坊がマイクの診療所に連れてこられた。マイクは、その赤ん坊の牛乳の瓶が、ノリスが使っていた瓶と同じことに気づく。

顕微鏡で調べたところ、管を清潔に保てない構造で、傷んだ牛乳を赤ちゃんが飲んでしまうことがわかった。ウェブスター判事は、ノリスの告訴を却下する。アンドリューは、ボストンのおじを手伝う話は断り、ずっとコロラド・スプリングスに留まる決意をマイクとサリーに告げる。 エマは、あと2週間待ってみて客がこなければ、自分のことを知らない町へ行って出直すつもりだと、マシューに言う。


第106話 夢みる生活


ストーリー コロラド・スプリングスの町に、ギルダ・セント・クレアという歌手がやって来た。プレストンが興行に呼んだのだった。 コリーンもギルダと同じ列車で帰ってきた。実は、コリーンはデンバーでギルダと知り合っていた。ギルダにマイクサリーら家族を紹介するコリーン。 ギルダが喉の調子が悪いというので、診察するマイク。 その時は、たいしたことはないという診断だった。

ギルダとジェイクグレース食堂で夕食の約束をしていた。しかし、ジェイクはギルダにすっぽかされる。ギルダはジェイクに謝り、昼食は必ず一緒にと約束するが、その昼食に他人を大勢呼んだ。ギルダはエマが作ったドレスを気に入る。 ギルダはローレンの店で喉の具合がおかしくなった。マイクが再び診たところ、ギルダはポリープだった。マイクはギルダのポリープは手術する必要があることをコリーンに説明する。コリーンはコンサートを中止することをギルダに勧める。ギルダは、自分は歌わなければならないと答える。

私はどこにでもいる雌の孔雀じゃない。地面を引っ掻いてエサを探す生活なんて御免よ。私は光り輝く金の鳥。飛ぶべき運命なの。

ギルダはコンサートで歌うが、途中で失神する。マイクはギルダの喉を手術する。 ギルダの手術は無事に終わる。コリーンは、巡業についてきてくれるようギルダに頼まれていたが、断る。回復したギルダが出発する時がきた。プレストンは多額の必要経費をマックスに押し付けられる。 エマがギルダのために作ったドレスが評判を呼び、ローレンの店でエマにドレスを注文する客の行列ができた。

 

エピソード ジェイクは、グレース食堂でのギルダとの昼食が二人だけでなく、大勢と一緒だったことにむくれ、金を払わない。結局、その昼食代は、必要経費としてプレストンに回される。

ギルダのマネージャのマックスは、サリーと共に熊狩りに行く。サリーは人間に捕らえられたが母親熊のもとに逃げ帰った小熊の話をする。その後、マックスは熊を撃つ機会があったが、熊狩りを止める。


第107話 名づけ親


ストーリー コロラド・スプリングスの町にメキシコ人夫婦が引っ越してきた。ローレンの店で買い物をした後、プレストンと家の契約をする。 マイクはメキシコ人夫婦に挨拶する。夫の名はゲレモ・モラレス、妻の名はテレサという。 ブライアンアンソニーは、メキシコ人夫婦の家に遊びに行き、おやつをごちそうになる。

テレサが、クーガーに襲われて瀕死の重症を負った夫を馬車で町に運んできた。マイクは懸命に治療するが、その夜、テレサが看取るなか、夫は聖母のもとへ旅立った。プレストンは夫に負債があったことをテレサに伝える。アンソニーを養子にする件でロバート・Eとグレースは口論する。ロバート・Eは口論の途中で、かつての持ち主を殺したことにふれるが、それをアンソニーが立ち聞きしてしまう。   アンソニーの具合が悪くなった。アンソニーはロバート・Eに、人を殺した過去があっても、自分を置いてくれるか聞く。テレサはドロシーに、羊を売りたい旨の広告を新聞に出すように頼み、求人の広告がないか尋ねる。

マイクはテレサを町の学校の教師に推薦した。ジョンソン牧師ジェイクら町の代議員は、テレサと面接する。しかしテレサは、ローレンやジョンソン牧師のメキシコ人に対する偏見に満ちた質問に怒り、途中で帰ってしまう。 マイクは、1ヶ月間試用することを条件に教師として採用が決まったことをテレサに伝えに来た。ロバート・E夫妻は、アンソニーを養子に迎えることにした。日曜日、ロバート・E夫妻を名付け親にして、ケイティの洗礼が行われた。テレサが学校を初めて見に来て、黒板に自己紹介の文を書く。

 

エピソード マイクが教師として採用が決まったことをテレサに伝えに来た時、テレサは自分の父が白人に土地を取られたことなどを話し、白人の友情は信じないと言う。

 

感想 テレサの綺麗なこと!  でも、頑固


第108話 ラスト・ダンス


ストーリー ギルダ・セント・クレア(106話「夢みる生活」で登場した女性歌手)からエマに手紙が届いた。 サリーは、ワイオミング地方のイエロー・ストーン国立公園のスタッフにならないか誘われた。そこには、北米で最後のバッファローの群れもいるという。恋人たちのダンスのためにコロラド・スプリングスに戻っていたコリーンは、グレース食堂でアンドリューに会ったが、彼はベッキーと朝食の約束をしていた。

一計を案じたサリーは、マイクをかっさらい、森の中で熱い夜を過ごす。マイクはサリーと一緒にワイオミングに行くことに同意した。ドロシークラウド・ダンシングに取材して本を書こうとしていた。インディアンの踊りについて聞いているうちにワルツの話が出て、クラウド・ダンシングにワルツのダンスを教えるドロシー。 エマは、ギルダ・セント・クレアに一緒に巡業して衣装を縫ったりしてくれないかと誘われており、彼女について旅をしたいとマシューに言う。マシューもその話を了解する。 グレース食堂で、コリーンとベッキーは2年前のようにまた二人で踊ろうと話す。アンドリューが花を持ってそこに来たが、話がはずんでいる彼女らを見て、引き返す。

ブライアンは地元にある岩山、レッド・ロックスの模型を運びながら、セーラをダンスに誘う練習をしていた。練習で言った誘いの言葉に、後ろについてきていたセーラが「喜んで」とOKする。サリーは地元のレッドロックスの美しさに気づき、コロラド・スプリングスに留まる決心をする。いよいよ、恋人たちのダンスが始まった。もちろん、セーラとブライアンがペアで、マイクとサリーがペアで..

 

感想 森で熱い夜を過ごした次の朝、滝壷で水浴びをするマイクの美しいこと。007「死ぬのは奴らだ」の頃よりも美しいのでは?

マシューとエマの物悲しい別れ。上のストーリーでは「マシューもその話を了解する」で片付けちゃってますが、エマが「私、引き受けたいの」と言ってから数秒たって、やっとマシューが「じゃ、やるんだね」と答える。マシューは最後に「結婚しなくたって友達でいられるよ」と言う。


第109話 ジェークVSプレストン


ストーリー ジェイクプレストンの二人が立候補して、 町長選挙が始まった。 ロバート・Eは黒人集落の票をまとめるから当選したら自分を評議員に指名するようジェイクに話を持ちかけ、ジェイクもOKする。グレースは、かつてロバート・Eを吊るそうとしたジェイクを支持するなんてと言うが、ロバート・Eは「過去の恨みを抱き続けても何もいいことはない。暮らしやすい町にしたいんだ」と答える。

ジェイクとプレストンの討論会で、マイクはジェイクを支持する。 サリーは、軍隊に捕まって居留地に抑留されていたインディアンを逃がした。そのインディアンは、病気の息子のために薬草を探しにニューメキシコからコロラドに入って捕まったのだった。彼は逃げる際に銃で撃たれて怪我を負い、サリーは彼を納屋にかくまう。彼は、薬草のにがよもぎをブライアンにも分ける。 マイクたちがインディアンをかくまっているのがプレストンたちに知れた。ジェイクは自分を支持したマイクが犯罪者になったら立場が悪くなるので、自分から先に軍隊にマイクとインディアンのことを知らせる。それを知ったマシューは先回りして、マイクとサリーに軍隊が来ることを知らせる。

ドロシーはデンバーポスト新聞社の絵描きに、軍隊に逮捕されて牢屋に入れられたマイクと赤ん坊のケイティの絵を描かせ新聞に載せる。ウッデン将軍は、マイクを釈放する。サリーは無事にインディアンをニューメキシコに逃がす。 開票の結果、ジェイクが当選した。ドロシーはジェイクの公約をリストにして毎月新聞に掲載し、果たされた公約に花丸をつけていくと言う。ジェイクは、ロバート・Eを評議員に指名する。

 

エピソード マイクが釈放された際、兵士が言った「何が善く何が悪いかを個人が決めたら、社会はどうなる?」という言葉に、ブライアンは考え込む。


第110話 ジェークの父


ストーリー マイクは町に乞食同然の変な老人がやって来たのを見つけた。声をかけたところ、その老人は倒れ込んでしまった。 マイクはサリーに手づだってもらって老人を診療所に運び込む。 意識が戻った老人は、金を払えるからと金塊をマイクに差し出した。 診療所を抜け出した老人は、ジェイクの床屋に入る。 老人の散髪を終えたジェイクは、その老人が自分の父親であることに気がつく。

老人は惚けていた。マイク一家は老人と一緒に夕食をとる。マシューがにんじんの皿を手にとると、老人は、一人占めするなと怒った。自分のロバ ペネロピーににんじんを食べさせるのだと言う。さらに老人は、「世間にルシアス・スリッカーの名を知らせてやる」と言う。マイクたちも、老人がジェイクの父親であることに気がついた。 マイクがジェイクの店を訪れると、ジェイクは、昔、自分の父ルシアスが病気の弟たちをほっぽっといて死なせ、西部に金を探しに出ていったことを話した。 また、ルシアスが診療所を抜け出して、ロバート・Eの馬屋からロバを連れ出した。ジェイクはルシアスに自分のことを覚えてるか尋ねるが、ルシアスは覚えていないようだった。しかも、ルシアスはジェイクのことを、金目当てだろうと言う。その直後、ルシアスはまた倒れた。

病室でルシアスは、ブライアンを自分の子供のジェイクと間違え、悪い父親だったことを詫びて息を引き取った。 ジェイクはマイク一家と一緒にペネロピーの墓を探し当て、その隣にルシアスを埋葬した。ブライアンからルシアスの臨終の様子を聞いたジェイクは、ブライアンの胸に泣き崩れる。

 

感想 ジェイクの屈折した父への思い。でも最後に、「ジェイクのことを誇りに思う」という臨終の際の言葉で父を許すシーンは感動的でした。



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(最終更新日:2010年1月31日)