１００人以上を殺したという伝説のバーチ保安官が、強盗一味を追跡していた。回復したマシューはバーチ保安官に同行するが、バーチ保安官はマシューを邪魔者扱いし、挙句の果ては、マシューを手錠で木につなぐ。ジェイクはテレサ先生に給料を渡す。ついでに柵のことを聞くが、彼女は手伝いはいらないと答える。 ジェイクはテレサ先生の家に寄り、柵作りを手伝う。

実は、バーチ保安官は銃を使わない主義だった。洞穴に隠れた強盗一味を、バーチ保安官とマシューはマイクとサリーの協力で煙でいぶり出し、捕らえる。バーチ保安官は、すべてをマシューの手柄にして、姿を消す。

エマからマシューに手紙が届いた。やっとギルダ（１０６話「夢みる生活」で登場した女性歌手）と落ち合って、これからロンドンに行くという。

最初は、ジェイクのテレサ先生に対する好意という形ですが、二人の間に愛が芽生えはじめました。

プレストンは父にガゼット新聞社の共同出資者のドロシーを紹介する。ドロシーは、クラウド・ダンシングの取材があるので、オープニング・セレモニーには遅れるという。ホレスの馬車を何者かが盗み出した。実は、泥棒ではなくて、ホレスのローンの支払いが滞ったために、プレストンが馬車を没収したのだった。 ホテルのオープニング・セレモニーは、出資者たちの乗った汽車が遅れているために、なかなか始まらないでいた。日も暮れた頃、プレストンは仕方なく始めたが、猛烈な雨が降ってきた。ジョンソン牧師は屋内でセレモニーを行うよう、プレストンに勧める。

プレストンのホテルを竜巻が襲い、ホテルは半壊し、怪我人も大勢出た。マイクとアンドリューは懸命に治療する。 父親を駅に見送りに行ったプレストンがホテルに戻ってみると、町の人々が総出で駆けつけ、後片付けをしていた。 その中には、馬車を没収されたホレスの姿もあった。

マイク、サリー、ロバート・Ｅ、グレースは アンソニーを学校に連れてきた。しかしジェイクと、フィリップの父親のマーシャルが阻止する。その場は、ロバート・Ｅらが引き下がった。ブライアンは、アンソニーは学校にいくべきだという記事をドロシーに見せた。ドロシーは、これは記事ではなくて社説、すなわち意見であり事実と違うと言う。ローレンもその記事は載せるなと言う。が、結局、ドロシーは社説として新聞に載せることにする。ロバート・Ｅらは再びアンソニーを学校に連れてきたが、マーシャルら、大人たちの間で乱闘となった、そのはずみで馬車が動き出し、馬車にぶつかりそうになったフィリップにアンソニーが体当たりして救う。しかし、アンソニーが馬車に頭をぶつけ、失神した。

アンソニーは頭の傷がかなりひどく、圧迫症を起こし、脳内に少し出血がある状態だった。モラレス先生やフィリップも心配して様子を見に来る。 ロバート・Ｅらは、回復したアンソニーを再び学校に連れてきた。またマーシャルが阻止しようとしたが、ローレンが賛成に回り、ジェイクも賛成して、アンソニーは学校に行けるようになった。

締め切りギリギリなのよ

ジェイクがアンソニーの通学に賛成したのは、グレースにホテルの料理を作ってもらうためもある。

コリーンが試験を終えてコロラドに帰って来た。成績はひとつを除いてオールＡで、出迎えたマイクやアンドリュー達は絶賛する。 アンドリューはホテルの診療所での診療が始まった。患者に薬を売りつけて儲けを出せというプレストンに対し、アンドリューは効果が期待出来ない場合は薬は売りたくないと反発する。 マイクが治療した町の男の人２人の傷口がひどく化膿し、敗血症で立て続けに死亡した。咳の診察をしたドロシーも危険な状態になる。３人の共通点は「マイクの診療所で治療したこと」。マイクは必死に治療過程を思い返し、共通点は「器具をしまった医療カバン」だと気付く。ドロシーはヤマを越して快方へと向かった。 医療カバンからシーツに菌が移ったとすれば、診療所内の何にでも移りうる。マイクは診療所内の物を全て焼却処分にする事に決めた。父の形見の医療カバンまでが炎に包まれるのを、マイクは泣きながら見守った。 診療所の室内も消毒した。ローレンやジェイク達が使えそうな物を持って来てくれたが、診療所には近付こうとせずに外に置いて逃げるように去っていった。サリーは「焦っちゃいけない」とマイクに言う。アンドリューも薬や使っていない顕微鏡をマイクに譲る。 医療器具や薬をイチから買い直すため、プレストンの銀行で家を担保にローンを組む事に決めた。子供達はマイクに新しい医療カバンをプレゼントした。 新しい診療台を運び込む際、サリーが腕にケガをしてしまい、マイクが診療所内で治療をする。２週間後、町の人が見守る中でサリーの包帯を外すと、傷は化膿することなくきれいに治っていた。ホレスは通風を診てくださいと訪れ、ドロシーはブライアンの書いた「診療が出来るようになり安全になった」という記事を新聞に載せましょうねと言う。

クリスマスを前に、町では恒例のツリーの飾りつけが始まった。ブライアンとコリーンは町の人に手伝ってくれるよう頼むが、皆忙しくて断られる。いつも率先して飾りつけをする牧師さんもなぜか来ない。 今年はお金がなく、子供達へのプレゼントは買えそうにないとぼやくマイク。森で七面鳥を見つけ、サリーと２人で捕まえようとするが逃げられてしまう。 おぼつかない足取りで町を歩くジョンソン牧師をマイクが見かけ、アンドリューの検眼鏡を借りて診察した。視神経炎だが、おそらく一時的な症状かもしれないと診断する。しかし視力はなかなか戻らない。 牧師が失明するかもしれないというのはマイクやブライアン、そして町の人達にも大きなショックだった。ハンクは見舞いに来て牧師を勇気づけ、町の人は集まって祈りを捧げた。 目を保護するための眼帯を外す日がやって来たが、牧師は完全に失明していた。ブライアンはショックを受け、ツリーに飾るつもりだった星を投げ捨ててしまう。ローレンは、牧師によろづやに来て一緒に住もうと言いに来る。 マイクは「なぜ神はこんなひどい仕打ちをなさるのか」と失望し、行き場のない怒りを抱いていた。サリーは、どうして自分がこんな目にと問いかけるのを止め、どうすればいいのかを問うべきではないかと諭す。マイクとサリーはツリーの星を作り直し、ブライアンに「私達は諦めない、牧師さんの勇気を信じている」と告げた。ブライアンはツリーのてっぺんにその星を飾り付け、クリスマスツリーが完成した。 その夜、礼拝に行こうとしない牧師をマイクが呼びに来た。マイクはツリーの星の話をし、「あなたの力になりたいという願いを込めた」と告げた。牧師はサリーの作った杖を使って、町の人達が待つ教会へと向かった。 壇上で聖書を力強く説く牧師。しかし突然説教を止め、黙った。いぶしがる町の人達。牧師は「雪になった！」と顔を輝かせた。視覚を失ったぶん、聴覚が研ぎ澄まされて雪の音に気付いたのだ。窓の外には雪が舞っており、ホワイト・クリスマスになった。

キャスケード峡谷でダンフォース社はダムの建設の準備を進めていたが、資材が何者かに盗まれた。保安官のマシューが呼び出されパトロールしていた。そこに サリーがやって来て、ダム建設によりこのへん一帯の自然が破壊されると言う。 プレストンはダムによりホテルの前の川が干上がるのを嫌い、ガンマンを雇ってダイナマイトの輸送を阻止しようとしていた。サリーは、ガンマンに発砲させない条件で、プレストンの計画に協力することにした。しかし、ガンマンは御者を撃ってしまう。ブライアンは算数のテストに落第した。

マイクは、マシューやコリーンが独立してブライアンにばかり頼るようになってしまったことを謝る。意識を回復した御者から、犯人の一人は髪が長くてインディアンのような服装をしていると聞いたマシューは、サリーを逮捕する。裁判でサリーは禁固６ヶ月の判決を受けたが、情状酌量により禁固１ヶ月、既に１週間拘置されているので、禁固３週間の刑となった。

教会のピアノは古くて音がよくないので、ブライアンの案でハンクのホテルにあるピアノで弾いてみることにした。しかし、途中でサリーがやって来て、ブライアンをインディアンの居留地に一緒に連れていく。 レッドロックを貫いて鉄道が建設される話を聞いたサリーは、代替え路線を提案するために、ポッサム峡谷でブライアンと一緒に調査をしていた。そこに、ブライアンの身を心配したテディ叔父が駆けつけて声をかけた。丸木橋を渡っていたブライアンは驚いて橋から落ちてしまい、足を骨折する。幸い、手は傷めていなかったので、ピアノを弾くぶんにはだいじょうぶだった。

テディ叔父の息子のカールトンは、自分の反対にかかわらずマイクの父の奨めで南北戦争に出征し戦死した。テディ叔父はそのことにわだかまりを持っていた。マイクは、カールトンがテディ叔父の言うことを聞かなかったからといって叔父様を愛さなかったわけではない、カールトンをもう自由にしてあげてとテディ叔父に言う。リサイタルでテディ叔父とブライアンは一緒に演奏する。

キッドとルースはマイク一家の夕食に呼ばれた。不意にキッドが外に出ていった。マイクが追いかけてみると、キッドは激しく咳き込んでいた。結核が治ったというのは、嘘だったのだ。キッドはマイクの診療所を訪れ、自分の望みは、カリフォルニアに着いて斡旋業者から護衛の手当てを受け取って、シスター・ルースに渡すことだけだ、それがあれば楽に暮らせるからだと言う。クラウド・ダンシングはドロシーに薬草を贈った。ドロシーはマイクに、クラウドダンシングからのプレゼントを見せ、自分はクラウド・ダンシングを好きになってしまったらしいと告白する。 ローレンは２５ドルでカタログ斡旋の花嫁候補を申し込む。ローズとデートするローレン。ローレンは、新しい人生を探しにわざわざ遠くに行かなくても、この町でもけっこう幸せになれるとローズに言う。

マイクはキッドに、簡単に事をすませたいというのは、ルースのためというよりはキッド自身のため、黙っていればルースの悲しみに向き合わずにすむからではと問い詰める。   キッドはルースに、結核が治っていなかったことを告げ、自分はもがき苦しんで死ぬだろうから、見たくないのならそれはもっともだと言う。ルースは、「見たくないですって！ 結婚式であなたに誓った言葉を覚えてないの？ 良き時も悪しき時も、病める時も健やかな時も、死が二人を分かつまでよ」と言う。

ローレンはドロシーに、自分はローズにプロポーズするつもりだと告げる。ドロシーは、ローレンが愛したのならローズは幸せな人だと言う。しかしローレンは、愛と聞いて、何かひっかかるものがあるようだった。ローレンはローズに、全身全霊で人を愛するチャンスというものは一生に一度しかないものだ、ここで自分と折り合いをつけてしまって、そのチャンスを逃してはいけないと言う。

駅馬車が出発する時がきた。駅馬車が走り出し、互いに手を振るルースとマイク一家。

コリーンが町に戻ってきた。開業医に会って一番記憶に残る症例を聞いて診断と治療法とその結果を論文にまとめるよう宿題が出たので、マイクにそれを聞こうと戻ってきたのだ。アンドリューも途中まで迎えに来たが、具合が悪そうだった。マイクがアンドリューを診たところ、風邪のようだった。マイクはアンドリューに休むよう勧める。ベッドに入ったアンドリューと宿題のことが話題になり、マイクは変わった症例の患者を回想する。

アンドリューの熱がひどく上がり、ありきたりの風邪とは違うようだった。アンドリューは手足の指が痛んでおり、マイクが診ると、手に発疹が出ていた。マイクはロッキー山熱と診断する。ようやく、アンドリューの熱が下がった。コリーンがつきっきりで看病していたことを聞いたアンドリューは礼を言う。

マイクはさまざまな患者のことを回想するが、数が多すぎて、一番記憶に残る患者を決められないでいた。しかし、ケイティの泣き声が聞こえてきたら、マイクは、医者としても女性としても、一番記憶に残るのはケイティの出産だと言う。

マイクは、備品を購入した折りのローンの支払いが大変なので、必要のないものを売ろうとしていた。ダニエルは、治療費を現金で受けとったらどうかと提案する。ジェイクとハンクは、クラウド・ダンシングに取材しに行こうとするドロシーをからかう。ドロシーは取材に行くのを止めてしまう。サリーは金を稼ぐため、牛追いの仕事で数日間、家を空けた。ニューヨークでは株が暴落していた。株で損をした出資者たちが資金を引き上げるのを怖れたプレストンは、マイクにローンの返済を迫り、明日の正午までに全額返済しなければ、マイクの家を差し押さえて競売にかけると言う。

その夜、マイクはローンを返済できるめどが立たず、憔悴していた。その様子を見ていたダニエルは、自分がローンを返済すると言う。 次の日、マイクたちはプレストンにローン全額を返済した。しかし、牛追いの仕事から戻ってきたサリーは、そのことを聞いてかんかんに怒る。

金を稼ぐため、サリーはプレストンの家を建てる仕事を請け負う。ドロシーは一人で歩いているジョンソン牧師を見かけ、ローレンの店まで一緒に歩く。ジョンソン牧師は、クラウド・ダンシングが一人歩きを勧めてくれ、彼は豊かな感性を持つ心の広い人物だとも言う。ドロシーはインディアン居留地に来て、クラウド・ダンシングにこの前、取材にこなかった本当の理由を説明する。クラウドダンシングも、回りのインディアンたちからドロシーと会うことをよく思われていなかった。

夜、ダニエルはサリーの家から黙って去ろうとするが、マイクに見つかる。そこにサリーもやってきて、ダニエルに出て行けと言う。朝、マイクは駅でダニエルを見つける。ダニエルは、サリーが言った「ミケーラに気がある」というのは誤解ではないと言う。サリーも駅にやって来て、ダニエルと別れの挨拶をする。